高校時代はアメリカでホームステイを経験し海外への関心が強くなりました。卒業後は韓国、マルタ共和国に留学し、多国の文化に触れながら生活することでさまざまな視点から物事を捉える必要性に気づきました。海外に住むことの不安や心配、そしてhappyなこと。沢山の人に寄り添いながらお手伝いをさせていただきます!!

2021年度GDP(Gross Domestic Product:国内総生産)3位の国、日本。毎年観光客だけで3000万⼈以上訪れるこの国へ観光ではなく、就職しようとしている外国⼈はコロナ前までは毎年20%以上増加していました。コロナ禍に入った2020年でも、約10%増と、減少することはなく、今もなお日本で就職を考えている外国人は数多くいます。
Life ZipangのメンバーであるTadashiもまたその内の1⼈だったのですが、今は望んでいた職場で楽しみながら仕事をし、将来のビジョンも持っています。今回は、皆さんが⽇本で就職するために何を重要視するべきなのか、また外国⼈が⽇本で就職できる可能性について話します。
⾃⾝の経験と現地の情報を集めて紹介するこの投稿が皆さんの就職活動のモチベーションアップに繋がることを祈っています。

グローバル人材とは?

まずはじめに、グローバル⼈材について説明していきたいです。
⽇本だけでなく世界各国の企業には以下のような定義があるのではないかと思います。

2ヶ国語以上駆使できる人材

昔と⽐べると、現在のビジネスはグローバル化が進んでいます。
この時何よりもまず必要となるのが⾔語⼒です。

しかし少し日本語を話せるからといってグローバル⼈材とは⾔えません。
なぜかというと、⽇本では、「○○を書かされました。」、「○○を⾷べさせられました。」等の海外ではあまり⾒られない独特の”受け身”といった表現からことわざを混ぜた会話まで、職場や現場に合わせた会話ができる人材を企業が求めるからです。

グローバル人材の重要性は、国ごとに異なる表現を使っていても、話しの内容をきちんと理解し、話し⼿の雰囲気と伝えたい事の意味を正確に伝えて、質の高いビジネスをすることです。

専門性を持っている人材

⼈材を採⽤する時重要なことはどんな仕事を任せられるのか、どのくらいのクオリティで仕事ができるのかといった点になります。
ここで話している専⾨性とは他の⼈と⽐べた時、特定分野における知識をたくさん持っているという意味です。⼀般的に⼤学の専攻に関係した職場に就職する⼈も専⾨性がある⼈材といいます。また、同じ分野に⻑い期間勤務してその分野においては他の⼈より豊富な知識を持っている⼈も専⾨性を持っている⼈材といえますね。

リーダーシップのある人材

この部分は’外国⼈だけでなく全ての⼈に当てはまる内容ではないか?’と思う⽅もいると思います。筆者の回答は、”その通り”です。しかし、グローバル⼈材にとってはより必要な条件でもあります。
その理由は、グローバル⼈材を採⽤すると、最初に⼊社した⼈材が⺟国と⼊社した企業の国とを繋げる重要な役割を果たします。

単純に通訳や翻訳だけだと思う⽅もいると思いますが、⺟国の市場調査、トレンド、ビジネスポイントなどについても把握していないと、⼊社した企業が望んでいる⼈材になるのは難しいと思います。またこの全てをこなすことができ⾃⼰主張をしっかりできても、将来後輩として⼊ってくる同じ国の社員を引っ張れるリーダーシップがなければ、企業も信頼してプロジェクトを任せるのは難しいでしょう。

そのほかに備えると良いグローバル人材の条件

最後にこの能⼒を持っていたらより早く社内適応と信頼を得ることができます。
それはまさにコミュニケーション能⼒とグローバルエチケットです。

Tadashiもまたグローバル⼈材として会社で仕事をしているのですが、実際に外国⼈と協⼒してプロジェクトを進めていると国ごとに特徴があるということを感じることができます。

全てに当てはまるとは⾔えないですが、例えば韓国⼈は早く仕事を進めようとする習性がある反⾯、⽇本⼈は慎重に仕事を進める特徴があります。そして、コミュニケーション⽅法もまた国ごとに少しずつ違うので、こういう部分も含めて⼈と接することができる⼈材こそ企業が必要な⼈材と⾔えますね。

それでは次に⽇本にはどのくらいの外国⼈が就職しているのか⾒ていきましょう。

日本の外国人就職率は?


⽇本に就職しているグローバル⼈材のほとんどが留学⽣活を経て企業に就職する場合が多いです。
⼤学を卒業して就職する⼈、語学学校を卒業して就職する⼈、またはワーキングホリデーで⽇本に来て留学後就職する⼈など⽅法も流れも様々です。Tadashiの場合は語学学校から始まり専⾨学校を卒業後就職し、結婚という流れになっています。
このように留学⽣活を経て就職している外国⼈は⼀体どのくらいいるでしょうか?

⽇本の法務省が2021年11⽉に公開した2020年度留学⽣の⽇本企業などへの就職状況の資料を見てみましょう。
資料の内容を簡単に説明させていただきます。

要約説明:
2020年に留学などの滞在資格を持っている外国⼈が⽇本企業などに就職するために在留資格変更許可申請をしたのが全部で34,183人。その内、29,689⼈が許可された。
増加の割合は、前年の38,711⼈より4,528⼈減少、前年⽐11.7%減少し、許可⼈数は昨年30,947⼈より1,258⼈減り、4.1%減少。

上記の資料だけでなく⽇本は現在外国⼈の就職率が年々増加傾向にあり、多い国順に中国、ベトナム、ネパール、韓国、スリランカの順となっておりアジア諸国で28,354人と全体の95.5%を占めています。

日本で一番人手不足な業界は?

⽇本の帝国データバンクが2022年2⽉に公開した正社員⼈材不⾜の現状の資料を見ると、情報サービス、飲食店、建設、メンテナンス業界の順です。また、バイトやフリーターなどの非正社員においては、飲食店、人材派遣・紹介、娯楽サービスの順になります。

また、⽇本の厚⽣労働省が2017年3⽉に公開した中⼩企業、⼩規模事業者の⼈材不⾜の現状の資料を見ると、グローバル⼈材はベスト3に⼊るほど多くの企業が必要としているのが現実です。
そして、この資料で⼀番印象に残った部分は20ページの「職場を辞める最も⼤きな理由は⼈間関係」という部分です。 

グローバル⼈材に必要な条件の⼀つとしてコミュニケーション能⼒を紹介したのですが、コミュニケーション能⼒は国内外問わず⼈間関係を築く上でとても⼤切なことなので高めていきましょう。
次に⽇本の就職活動について紹介します。

日本での就職活動について


⽇本の就職活動のタイミングは⼤きく分けてふたつあります。ひとつは学業を終えて新卒として就職活動をする時、もうひとつは退職し他の会社に転職をする時です。
ここでは新卒として就職活動をされる⽅に向けた内容を紹介します。

職を探す多くの⽅は、就職サイトで企業に関する情報を得たり、知⼈の紹介で⾯接を受けに⾏く場合がほとんどです。また、⽇本国内には外国⼈に向けた職場を紹介する就職サイトがたくさんあります。代表的なものでDODA,Indeed,マイナビなどがあります。

Life Zipangでも多くの外国⼈の⽅のために職場を紹介できるよう基盤を作っているので、就職関係のご質問などございましたら就職関連お問い合わせまでメールください。
最後に外国⼈として⽇本で⾯接を受ける時のポイントについて紹介したいと思います。

外国人が日本で面接を受ける時のポイント


⼀番重要なことは⾃分の意思をどう伝えるかです。
⽇本語はいくら上⼿でも同じ言葉でも少しイントネーションが変わるだけで意味が変わってしまう場合があり、日本人でも難しいと言われているので、外国人が完璧に使いこなすのは厳しいです。

なので、⾯接を受ける前にあらかじめ⾃分が伝えたい内容をしっかりと整理してどうやって伝えるのかを決めてから⾯接を受けることをおすすめします。

社交性の高いコミュニケーション能力もまた重要な評価対象になります。⾯接官は履歴書以外に相⼿を評価できるのはコミュニケーションしかありません。そして⾯接時、⾯接官の質問に集中して⾯接官が望んでいる回答をできるようにあらかじめ周囲の⼈達と練習するのも重要です。なぜならいくら練習しても⾯接本番は準備してきた30%しか発揮できないという話があるくらい⾯接は予測不可能なことが起こるはずです。

また⾃信を持って⾃⼰アピールすることも重要です。
筆者の知人で会社を経営している方がいうには、”外国⼈は⽇本⼈に⽐べて⾃信に満ち溢れていてスピーディーに仕事をこなすイメージ”を持っているそうです。
そのため、最初から外国⼈には期待を寄せて⾯接をする場合が多いと思います。どんな⾯接にも⾃信を持って⾃⼰アピールすることを忘れずにいてください。

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